マゼンタのことをピンクと言う人がいるワケ

わたしはマゼンタという色がなんだか好きで、マゼンタっぽい色をついつい使ってしまうことが多いんですが、この色、かわいいんだけどちょっとクールなところもあるボーイッシュな女の子、みたいな気がしません?しないか。

magenta

マゼンタはご存知の通り、シアン・マゼンタ・イエローの中の一色、印刷には欠かせないアレですね。アレっていうか、「色料の三原色」の一色ですね。ちゃんと言おう。ご自宅のプリンターにも、マゼンタのインク(またはトナー)、ありますよね?あの、紫寄りの赤です。

で、タイトルの件ですが。マゼンタのこと、ピンクって言う人がいませんか?わたしもたまに言っているとおもうんですけど。なぜですかね?この色は純色、混じりっ気のない色ですから、定義上、白は入ってないんです。ピンクは赤に白を混ぜた色だって、図工の時間に習ったはずなんですけど、でもなんか、ピンクと言われればピンクに見えますしね。

このマゼンタ、マンセル値は5RP 5/14です。赤が5R 4/14なので、明度的には赤よりも明るいのですね。彩度は同じです。あ、5RPというのは「赤紫ど真ん中」、5Rというのは「真っ赤(赤のど真ん中)」っていう意味です。で、次の数字が明度と言って明るさを表します(大きいほうが明るい=白っぽい)。最後の数字が彩度で、鮮かさ(派手さ)を表します。

ともかくここで言いたいのは、「マゼンタは赤よりも明度が高い=明るい色である」ということです。明るいんです。ざっくり言えば、白っぽいんです。マゼンタは赤よりも白っぽい。マゼンタは赤よりも白っぽい。大事なことなので二回書きました。

そのことと、マゼンタがピンクっぽいワケの関連ですが、マゼンタは「ど真ん中の赤よりは明度が高い」=「白っぽい」ので、「ピンク」=「赤に白を混ぜた色」=「当然赤よりも明度が高くて当然白っぽい色」に、似ていると思ってもおかしくないんですよ。たぶん。両者で「白っぽい」の意味は違うんですけれどね。つまり、マゼンタの場合は単に明度が高いのに対して、ピンクの場合は本当に白が混ざった結果明るくなっているんです。

赤とマゼンタ、同じ純色なのになんで明度が違うの??という意見もあるとは思うんですが、マンセルカラーシステムにおいては、純色同士でも明度差・彩度差があります。普通の色相環だけ見ていててもよくわからないかと思うので、色立体を見てみると、あーそういうことね、って思ってもらえるかもしれません。色立体をくし切り(っていうのか?)にした断面図の形をしたカラーチャート(JIS標準色票)なんかも楽しいです。
こんなのです。
色立体→http://www.inx-eng.co.jp/product/mn/tr.html
カラーチャート→http://www.webstore.jsa.or.jp/lib/lib.asp?fn=/standard/std12_11.htm

今、Google playでこんなもの見つけました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.kozo.munsellcolorchart&hl=ja
「マンセル色票」という名前のアプリみたいなんですが。Android機を持っていないので試せない・・・けどこれちょっとほしいかも。

ちなみに、ピンクに分類される躑躅色(ツツジ色)のマンセル値は 7RP 5/13、ローズレッドのマンセル値は 7.5RP 5/12です(もちろん色には幅がありますので、これが唯一正しい数字じゃないです)。

これらの色、彩度は赤やマゼンタより低いですが、明度はマゼンタと同じですね!見た感じも似てますしね!ていうか色相も似てるんですね!だから似て見えると言われても仕方ない。。。なので、色相は5Rのまま、白を混ぜて明度を上げた(必然的に彩度も下がった)色、5R 6/12も並べてみましょう。

No. 色見本(大体) 色名 マンセル値
#1 5R 4/14
#2 マゼンタ 5RP 5/14
#3 躑躅色(ツツジ色) 7RP 5/13
#4 ローズレッド 7.5RP 5/12
#5 なんていうんですかね 5R 6/12

まあなんとなく、#5の色は、同じ5Rの#1(赤)の仲間というより、#2,3,4(ピンクグループ)の仲間なんじゃないかな?とわたしなんかは感じるのですが、みなさまはいかがでしょうか。どういう範囲の色を「ピンク」とカテゴライズするかという問題で、われわれは色相の違いより明度の違いを重視しているのでは、という仮説なんですが、ちょっとわかりにくいですね。#5の色の明度がマゼンタと同じ5だったらよかったんですけど、6なので明るすぎてなんとも比べようがないですしね。でもそういう色がカラーチャートになかったのでサボりました。

ところでこのページ便利。マンセル色見本表(マンセル表色系)一覧表。
http://www9.plala.or.jp/minordaimyo/mcs.html

(以下引用)
Munsell Color Science Laboratoryにあるマンセル値のデータを名阪カラーワーク研究会を参考にsRGB値に変換したもの。
モノクロのデータは入ってなかったので適当に追加したため、間違ってるかも
マウスカーソルを合わせるとsRGB値がポップアップします。

わたしもこれ習いっぱなしで実装してなかったので、もう実装しなくていいや助かりました。

これを書きつつ、マンセルカラーシステムについての理解が甘いなあと感じました。。減法混色と加法混色を行ったり来たりすると頭がおかしくなるし、現実の色料と理論が必ずしも一致しない場合もあるし。勉強したいことはたくさんあるのに、ロリータ服も作りたいし。体力が足りない。

最後に。
https://twitter.com/ml_n/statuses/244076820318789632
色の勉強をすると、ざっくり色名言われたときなんか納得がいかない気分になることが多いですね。

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